教科学年単元授業者
技術・家庭中学3年生材料と加工に関する技術教育実習生

ICT活用の効果

  • 実物投影機とUSB顕微鏡を使い、金属の表面を拡大して見ることができた。
  • 表面の傷を拡大することで光沢のある表面と無い表面の違いを観察することができた。

ねらい

 どうすれば金属の表面に光沢を持たせることができるかを考える場面で、金属の表面にある傷の大きさとサンドペーパーの番手に着目し、サンドペーパーと研磨液で研磨し、金属の表面を観察しながら段階的な金属の光沢見本を作製することを通して、金属に光沢をもたせるには段階的に傷を小さくしていくことを理解することができる。

解説

授業の流れ

  • USB顕微鏡を使い、光沢のある表面と光沢のない表面を150倍の倍率で拡大し、気付いたことを問いかける。
  • サンドペーパーと研磨液で研磨し、金属の表面を観察しながら段階的な金属の光沢見本を製作する。
  • 番手ごとの表面を観察し、表面のスケッチと凹凸の変化イメージ図をワークシートに記入する。
  • 完成した光沢見本を班で互いに見合い、傷の変化と傷の深さについて考えたことを伝え合う。
  • 生徒の製作した光沢見本を顕微鏡で拡大し、全体で共有する。
  • 本時を振り返り、追究の中で新たに見えてきた課題を取り上げて、次時への意欲付けを図る。

ICT活用の工夫

  • サンドペーパーによる作業手順を知るのではなく、光沢をもたせるには傷の凸凹を段階的になくしていくことを顕微鏡で拡大することで視覚的に観察できるようにした。
  • ICTは導入とまとめの場面で活用し、作業する場面と観察の場面はワークシート等で進めるようにした。

授業風景